2023.07.18 Tuesday
阪神タイガース2023年シーズン前半戦総括〜野手編
岡田彰布監督、期待どおりの采配をしてくれました。
内野手出身ですから、まず野手の総括から。
一番は、主力を固定して起用したこと。
近本、中野、大山まで競争させる必要なしとの判断がまず良い。
昨シーズンまでと一番違うところです。
彼らは自分の調整をしてくれればそれなりの成績を残してくれる選手たち。
変に競争させてるほうがおかしくなる、のが昨シーズンまででした。
次に、基本はレギュラーだが常用によっては時々休ませるといった部類の選手たち。
本来はフルで出てほしいところだったかもしれませんが、岡田監督の絶妙な采配です。
ノイジー、佐藤輝明。
いまいちな数字ですが、主力としてなくてはならない存在です。
この2選手をいかに活躍させられるか、一番難しいところかもしれません。
そして予想外のうまくいったところが、捕手とショート。
梅野が正捕手としての構想だったが、坂本との併用でうまくいったところでしょう。
阪神以外のチームでしたらどちらも正捕手の実力。
小幡が基本構想だったショートも、期待以上の木浪の大活躍。
こちらも他チームでしたら十分レギュラーのふたり。
良い意味で、チーム内の競争となり、チームの好調を支えているでしょう。
森下や前川、小野寺など若手の競争もうまくいき、出場する選手がそのたびに活躍してくれるという絶妙な起用。
ミエセスや渡邉諒、島田も含めて、いい具合に起用に応えてくれることが多いです。
代打陣がなかなか目立った活躍が少ないが、原口、糸原、それぞれらしい活躍も見せてくれたこともあり、後半戦に期待したいところです。
主に代走や守備固めで起用される、熊谷や植田も地道に活躍してくれる。植田のけん制アウトが何度かあったのは痛かったがご愛嬌。
とにかく選手を見る目がスゴイというのが岡田彰布監督。
冷静かつ先を見据えての起用は、ズバリとハマることがたくさんあります。
将棋が趣味というにふさわしい読みです。
趣味の将棋をベンチで楽しんでいるかのようです(笑)
もちろん起用に応える選手も素晴らしいところです。
ヘッドコーチに性格的には対照的な平田氏を置いてるところや、押しつけ指導をしない今岡コーチの存在も大きいと感じます。
そして昨シーズンまでと大きく変わった内野守備、ダブルプレーの完成はタイガースの名物とでも言いたいような気持ち。
その陰には鳥谷敬の臨時コーチが大きかったと思いたいです。
力を抜きバリエーション豊かな守備体制の意識が二遊間に植えついていると感じます。
とにかく、期待どおりの楽しいシーズンとなっていることに感謝です。